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宝玉とロイヤル

宝玉に埋もれさせたい。
ロイヤル描くたびに謎になるウムム
そんならくがき。
ろいやるううう

追記はプロットで描いていたものが掘り出されてまた忘れそうなのでってメモ。
安定の文字だけだから読まなくていいのよ。


昔の話。

北の国は伝統を重んじ、家族を特に重要視する。
国の支配は政治ではあるもののその政治は複数の家族によって行われており、
王族の末裔たちは博物館や美術館を建設することで文化の川を流した。
初代の政治家が当時廃れていった伝統を復活させるために打ち出したであろうこの家族制は今や昔のような反対の声を聴くことも少なくなり、
ほとんどの街の商業で3代、4代といった伝統を知る人々を残し続けている。

アリスはそんな町に生まれた、小さな女の子だった。
生まれた場所は特に山に面した場所であるため、この付近の家族はあまり大きな家を建てることが叶わず、
不動産も兼ねて複数の別荘を構えており、またそのため他の国の人々も他の地域とは段違いに多かった。
アリスの両親も例にもれず、他の国から北へやってきた異国のものであり、この国で結ばれた恋人たち。
やや左に傾いた庭と、それを隠すように絡み合うツタの葉、
その奥で解放された一階を物置とした二階建ての白と茶色の横じま模様の家がアリスのお気に入りだ。
バウムクーヘンのように重なった木と白い石膏は長い冬でも暖かく、また小さなアリスはそこで身長をはかることを覚えて二人を喜ばせた。
4歳の春に倒れるまでは。


北の国は病院街というものがある。
別に病院が肩を並べて建っているわけではない。北の国でも山を下ったすぐ近くの平地に立つ普通の住宅街である。
その家々は山と平地の境を分けるようにすっと横に仲良く並んでいて、そこの人々は山方面の病院、平地方面の病院、もしくは自宅にいる患者のもとへと
仕事に出かける、いわゆる医療人の一家である。
病院よりも近い所にある家の場合、病人がいると病院街に飛んでいけば、
そこにいる人々は皆医療に精通しているため力になってくれる。そのため一部で病院街と妙な愛称をつけられてしまった。
病院街に運ばれたアリスはワイン色の綺麗な屋根を持つ家で、子供用の、それでもアリスには大きすぎるベットにちんまりおさまって、
ぼんやり外を見つめていた。
ここはどこだろうとか、いつもと違う場所からの景色かなとか、無意識に感じていたものの、倒れたことはすっかり忘れてしまっていて、
お庭にいたのにベッドで寝てるのは不思議だなぁと、ただそれだけ思っていた。
「・・・まま」
呟いてみたものの、声が回りの空気を小さく振動させただけだった。
胸のあたりがちょっとかなしくなって、続いて少し苦しくなって、怖くなったアリスはゆっくり上半身を起こして枕を背もたれにし、両膝を抱えた。
一番落ち着く姿勢がこれだったからだ。横になってしまうと、息が苦しくなり、すぐに怖いのがやってくる。
なんだかいつもよりも自分の体が冷たい気がして、アリスはぎゅっと自分を抱きしめた。
そうやって目を閉じて、大好きなママやパパが来ることを持っていた。

そこでアリスの記憶はまた別のところへ行く。
付き合ってられないわとフラペチーノは小さくため息をついて、あげていた右手をおろした。
指輪の光が消えて、小さなアリスは陰になって消えていく。
深夜の2時。病院街の中でも特に手入れが行き届いていない家に二人の人物がいた。
フラペチーノは奥の部屋でカルテを漁る暗い赤色のコートの人物のもとに戻り、暗い緑色の瞳を泳がせる。
「・・・・・・心房中隔欠損。のち左心不全に気づかず手術は失敗。薬物治療もうまく進まなかったようですね。」
「東と違ってこっちは心臓にあまり手を出してなかったからね。仕方ないよ。」
淡々とカルテをめくり上げるココアは、ようやくお目当てのページを見つけたのかため息をついた。
左心不全らしき症状は初期でも十分に出ているといえる。
ただ年齢のため先天性からの進行にしては早すぎると思ったのだろう、カルテには心房中隔欠損と殴り書きされていた。
「信じたくはなかったけど、やっぱりアリスちゃんは誤診の可能性があるね」
「可能性というか、普通に誤診ですわね。」
二人は見合って、目を合わせて、ちいさくため息をついた。
リナリア……アリスの祖父が来てからというもの、アリスの過去にかかわるすべての事例をまとめるためにココアたちを含む十人は忙しく北の地を駆け、資料という資料をかき集めていた。
思い出探し、なんてリナリアは言うが、どちらかというとアリスが生きていた痕跡を消していると言った方が正しいだろう。
その消している最中――4日目。
3時間の仮眠を済ませてはいたが、ほとんど徹夜同然で走り回っている。
当然、フラペチーノもココアも疲れていた。
アリスの記憶は5歳で終わるが、それに似合わず生前の資料が多かったのだ。
最初は1週間程度で終わるのではないかと踏んでいたフラペチーノだったが、今は手帳に1ヶ月先まで線を引くようになっている。
「フラペちゃん、もう無さそうだよ。」
手早くアリスのカルテをまとめたココアは、次の家に行こうとフラペチーノを見た。
フラペチーノはこくんと頷いたものの、限界だと思ったのだろう、足はそのままで動こうとしない。
「おじさま、流石にお休みを頂いた方がよろしいかと思います。」
「次の家が終わったらね。」
おじさま、と咎める声を浴びながらココアはベランダに出る。
そりに乗り込み、いい加減に積まれた袋の一つにカルテを押し込んで、ココアは緑色の目を見つめた。
しばらくじっとしていたフラペチーノだったが、小さくため息をついて、眉を歪ませながらもそりに乗り込む。
「僕も早く終わらせたいんだ。18日がこれでつぶれたら困るもの。」
「その前にお身体を壊されたら、私が困るんです。」
本当に良いお店なんですから、とつぶやいたが、フラペチーノの白い声を掻き消すようにトナカイの鈴が鳴って、二人はそれっきり口を開かず、夜に溶けた。

**
ここふら。どうでもいいけどココアは表向き70台サンタだけどほんとは副業の魔術師を生かして40ほど老けさせてるだけで中身は30台のフラペちゃんの旦那。
これはまだアリスを北町っ子にしようと思ってたところだから、スプミサに引っ越させないと。
使うとしたらリナじいかなぁ。
ちょいちょい引っ張り出しつつなんかお話かけたらいいなぁ。

| 楽書き | 14:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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